今回は以前(第59回)本会で紹介された「所沢牛」を肥育されている見澤孝仁さんのお話で、この会の実行委員で所沢牛ファンである加藤敏恭さんとの対談方式で行ったせいか、なごやかな雰囲気で進められた。まず、見澤家の歴史が語られ、乳牛農家を経て肉牛の肥育農家に至り、現在約200頭の牛を育てる見澤さんは3代目になるとのこと。見澤さんの一日は餌やりから始まり、排泄物の状態、餌の摂取具合などを個体牛それぞれに把握されるという。牛舎の飼育環境、飼料、ストレス軽減などに努力され、現在では肉質の5段階評価の最高位を達成されている。牛の賢さ、神経の細やかさ、人への愛着表現など肥育者ならではの観察には感服させられた。最後に挙げられた課題として規模拡大への対抗、飼料確保、飼料代の高騰など現代の大波にどう立ち向かうか、考えさせられる。後半の質疑には多くの方が挙手され、これに対し見澤さんは丁寧に率直な返事をされ、有意義な会であった。
川地 武 記
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